その33 SACDについて

かつて一世を風靡すると思われた SACD (Super Audio CD) について

録音された古いマスターテープをDSDでデジタル保存して焼き直したSACDが出来た。録音状態も良くて、当時は時代を席巻するだろうと思った。その多くは現在では廃盤になり入手するのは難しい。(ただしクラシック分野では現在でも新譜がリリースされている)実際、SACDのJAZZの多くは結構いや、かなりいい音なのである。

この音をちゃんと再生させるには、ほんとにまじめに作られたSACDプレーヤーが必要なのですが、残念ながらC/P比のいいSACDプレイヤーは現行機種にも見当たらない。あるのは各社CDプレーヤーのフラッグシップ機であり40〜50万円以上と非常に高価である。しかも2.8MHz 1Bit DSDをそのまま再生できるモノは数少なく、一度PCMに変換して再生または出力する機器が多い。それ故 SACDの実力は96KHz 24bit程度にとどまる。

SACDの開発元はSONYとPhillipsだそうで、かつてSONYにSACDのDSDファイルを直接デジタル出力できる普及機を作って欲しいと手紙を書いたことがある。が、全くなしのつぶて。返事さえ来ない。やっぱり役員が日本人でないと日本語が通じないのか、はたまた大手企業は消費者を無視するものなのか。Walkmanハイレゾプレーヤーでは珍しくSONYを褒めたDemiおじさんではあるが、PS HX-500と同じく、企業理念に大きく失望した。今後はSONY製品はたぶん買わないつもりだ。

DemiおじさんのSACD再生であるが、旧パイオニアのブルーレイプレーヤーBDP-170からPCM変換された信号を88.2KHzで取り出してDENONのDACを介して聴いているので、信号音源はハイレゾに違いないが、1Bit DSD ファイルではないので心情的に今ひとつ満足できないで居る。

ネットではプレステ3の初期型でSACDから直接、DSDファイルを取り出すという違法リッピング方法があるそうだが、PS3も持ってないし、スキルも無いし、平成24年の法改正以降は違法ということなのでスルーする。

最後に、ホントに良い録音はモノラル、ステレオに関係なく存在するのである。かといって78回転のSPレコードは好きになれないし・・・・行き着くところはLPレコード以外にはないと思っているDemiおじさんではある。

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