その48 真空管プリアンプ(Little Dot mk2)の印象

Tube-01Jというゼロゲイン真空管アンプが、ハイレゾのデジタル臭さを改善してくれるというお話を「その38」で聞き込みました。

今回は、その続編です。Little Dot IIという真空管プリアンプでゲインはほどほどですが、ボリウムコントロール可能です。ということは音量調節という余計な回路が入っているわけで、ドライブ管とパワー管という2つの回路を通ることでTube-01Jよりも純度はさらに落ちるハズです。

というわけで、期待せずに純粋にヘッドフォンアンプとして導入してみました。

例によって、中国球ですが、ドライブは6J1 パワーは6N6でした。凝りもせずに即座にロシア管に入れ替えました。6J1P と 6N6Pというちょっとだけバージョンの異なる球です。

音が・・・音が・・・全然違うのです。ゼンハイザーが。

中国管は、硬い音でハイ上がり、失敗だったかと後悔したが、ロシア管は柔らかい。女性ボーカルに奥ゆきを感じる。Tube-01Jと違ってボリウムが左右同時に増減している(実は日本では当たり前なのだが中華アンプではよくある不具合である)

そこで、よせばいいのにTube-01Jと入れ替えて接続してみた。音はTube-01Jより少しだけ硬い。が、エージングで改善されるような気もする。

鮮度が落ちているといいう感じはないがボリウム位置によっては音の構築(性質)が異なる。

ボリウム9時ではおとなしいというか全く物足りない。12時になると少し元気が出てくる。15時ではいい意味でHiFi感を感じる。最高ゲインの5時ではちょっとうるさい。ということで目下のところ15時でエージング中である。

もしかしたら、 Tube-01Jを超えるかもしれない。

「その48 真空管プリアンプ(Little Dot mk2)の印象」への2件のフィードバック

  1. ご質問です。6j1pに差し換える時、真空管をただ差し換えるだけで良いのでしょうか?宜しくお願いします。

  2. 山下様
    お返事が遅くなりました。
    俗に言う「玉転がし」についてですが、これは真空管の互換性の問題です。ピン配列、ヒーター電圧を慎重にチェックする必要があります。玉だけの差し替えで、正常機能する場合は完全互換性と言い、ヒーター回路などにある種の変更が必要になる場合を准互換性と言います。

    このサイトでは、回路変更は意図していませんので、もし気に入らなければ元の真空管に戻せば元の動作する必要があります。

    従って、質問のお答えですが、6J1と6J1Pは完全互換性であり、「ただ差し替えるだけで良いということです。

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