1983年頃の購入だったと記憶している。
20年くらい前、片方の低域が歪んでとても聴ける音では無くなったため廃棄処分を考えていた時期があったが、粗大ゴミで26kgもあるため捨てられてなかった。
平面ウーファーバッフルなので、とりあえずウーファーを外してみた。ウーファーユニットはアルミの円錐型におそらく発泡素材を充填されたもので、エッジは頑丈な紙製ギャザーだった。
ウレタンエッジでなかったのでもしもの可能性を考えて、何回も平面バッフル面を押し込んでいたら、突然抵抗がなくなった。もしかして壊してしまったかと心配したが何も起きていなかった。再びウーファーを戻して中華アンプを繋いでみた。
当時ヤマハの20万円くらいのプリメインアンプ200W+200Wでは力不足で低音はスカスカ。トーンコントロールで補正しないと使えない代物だった。ラックスの管球アンプ30W+30Wでかろうじてドライブしていた記憶がある。ところがである。たかが2.5k円のデジタルアンプでドライブできたのである。もちろん、絶品というわけではないが十分使い物になっている。恐るべし、中華アンプである。
細かいことを言うと、スピーカー前面に付いてるMID とHIGH のアッテネーターがガリオームだが、両方とも多少は機能しているので触らないことにした。
最近、低域はコンクリートホーンか小口径のバックロードホーンを聴いていたので、30cmのウーファーの音が実に気持ちいいのである。住宅事情にもよるが、よく考えたらこんな低音は国産のスピーカーでは体験できなくなっている時代なのだ。ほんとに残念だ。