その84 LuxのイコライザアンプをMC専用に

お約束通りと言うか既定路線で、LUX のイコライザアンプを、MM仕様からMC仕様に変更した。手順はとても簡単で、4個あるジャンパーピンをMM–>MCの方に差し替えるだけ。要するにフォノアンプの増幅率を上げるわけで、正直音質の劣化は避けられないと思っていた。

当初ハイハット音など高域まがいの特性が落ちたような錯覚があった。グラフィックアナライザでも減衰は見られず、むしろ、それまで現役を続けてきたパイオニアのH-Z1というMCアンプの中高域が耳についていたのに気づかされた結果となった。

STEREO誌付録のこのLUXのイコライザーは実に気持ちが良いのである。ついアナログレコードを取っ替え引っ替えLP20数枚も一気に聴いた。疲れないのである。低域は包み込むようにおだやかで、刺激音が無い。以前持っていたSQ-38というLUXの高級アンプでも得られなかった体験だった。もちろん、現在はSQ-38が手元にないので比較は出来ないが、記憶が正しければ、SQ-38はMCアンプでは無く、昇圧トランスだった気がする。

YAMAHA MC-1S というカートリッジ。現役である。奥のSUB ArmにはTechnics EPC-100C mk2というMMカートリッジがついている。

LUXの下にあるのがPIONEER MC Amp H-Z1からONKYOプリアンプ P-3000のPhonoMM入力に、SUB ArmのMMカートリッジはCAMBRIDGE CP-2を介して P-3000のLine入力されていたが、現時点で(あくまで現時点ではある)H-Z1もCP-2も必要ないくらい気に入ってしまった。ただし古希を数年後に控えた耳なので・・・周波数特性に自信は無いが、ほんとにアナログの音は安心して聴けると思う。

これがCAMBRIDGE CP-2である。MCアンプとしての実力は当初からH-Z1に劣るので、MMアンプとして使ってきた経緯があるが、これもお蔵入りになりそうだ。

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